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2017-10

『危険犬種』という概念 - 2013.04.21 Sun

私が住む県には『動物の愛護及び管理に関する条例』という

なんとも時代錯誤も甚だしい条例がある。

 

この条例によるとその目的は、

「動物による人の生命,身体及び財産に対する危害を防止する」

とある。

 

「動物の愛護」というよりむしろ「動物の管理」のための条例といえる。

注目すべきはその中で「特定犬」という名称で危険な犬が指定されて

いることだ。特定犬とは次のいずれかの要件を満たす犬を指す。

 

ア 人に危害を加えるおそれがあるものとして規則で定める犬種に属する犬
イ アに規定する犬以外の犬で,その体高及び体長が人に危害を加えるおそ
  れがあるものとして規則で定める基準に該当するもの
ウ ア及びイに規定する犬以外の犬で,人に危害を加えるおそれがあると認
  め,知事が指定したもの

 

アにある「規則で定める犬種に属する犬」とは具体的には次の8つだ。

①秋田犬 ②紀州犬 ③土佐犬 ④ジャーマン・シェパード 
⑤ドーベルマン ⑥グレートデン ⑦セントバーナード 
⑧アメリカン・スタッフォードシャー・テリア (アメリカン・ピット・ブル・テリア)

イにある「人に危害を加えるおそれのある」体高及び体長とは、

「体高60cm以上、かつ体長70cm以上の犬」を指す。

したがって、アフガンハウンド、ボルゾイ、アイリッシュウルフハウンド

といった犬も特定犬ということになる。

 

さらにウにあるように、危なそうな犬だと判断すれば、どんな犬でも

特定犬というレッテルを貼ることができる。

 

さらに特定犬を飼うにあたっては「飼い犬を逃げるおそれがなく,かつ,

人に危害を加えることのない」ように「おりの中で飼養すること」が義務

づけられている。

 

さらにそのおりの構造についても、詳細に決められている。


①上下四方が囲まれていること。
②十分な強度を持っていること。
③人に危害を加えられない構造になっていること。

 

この条例には「特定動物」という言葉で、ライオン,とら,ひよう,くま,

ぞう,わになどに対する規則を定めている。ライオンやとらなどと同列

に特定犬が扱われているのだ。

 

『動物の愛護及び管理に関する条例』に見られる基本的な発想は、

特定犬という危険犬種を、頑丈なおりに閉じ込めておけば、人々の

安全は守られるというきわめて単純で誤った考え方だ。

 

そもそも特定犬として認定した根拠が、曖昧であり全く理解できない。

選ばれている犬種は、闘犬、猟犬、使役犬などに分類されている犬

たちだ。イをみると、大きな体型の犬は危険だということらしい。

 

そもそも『危険犬種』という概念そのものがナンセンスである。

犬種によって一律に犬の性格や行動が決まるわけではない。

犬種とは、人間が犬に求める一つの理想の姿に他ならない。

人間の欲望の数だけ、犬種があるといってよい。

 

その犬の性格や行動は、ブリーダーがその犬に何を求めるか

によって決まってくる。アメリカンピットブルは、アンダーグラウン

の闘犬としてブリーディングされたため、凶暴な性格の固体が生

まれ「危険な犬」というレッテルが貼られてしまった。

 

その昔、ピットブルは「Nanny Dog(子守り犬)というニックネームで

呼ばれるほど、忠実で愛情深く子供の側に居させるのに最も安全

な犬種」と考えられていたという。「大草原の小さな家」のインガルス

家の愛犬もピットブルであったと言われている。(カニング亜紀)

 

 もともと危険な犬が存在するのではなく、危険な犬を作るのは

いつも人間なのだ。ブリーダーに限らず、飼い主も自分の犬を

危険な状態の犬に作り上げていることがある。

 

飼い主が食事や運動といった基本的な世話を怠ると、犬は大きな

ストレスを抱えてしまう。幼犬のうちから、他の人や犬と交流させ

社会化をはからないと、成犬になってからから犬や人とトラブルを

引き起こす可能性が非常に大きくなる。

 

犬が人を噛む事件を本当に減らそうと思うのなら、犬を人から

隔離するのではなく、人と犬が安心して暮らせる社会を構築す

るよい方法を考えることだ。

 

飼い主に対する働きかけは、犬を管理することを強調するよりも、

犬のしつけ方などの啓蒙活動をした方がよほど効果がある。

街中にドッグランがあれば、犬は運動ができストレスを発散すること

ができるし、多くの人が犬を知る良い機会となる。

 

そろそろ『動物の愛護及び管理に関する条例』を新しい視点に立って

改正したらどうだろうか。

 

 

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AUTHOR: ロニの付き人 EMAIL: URL: http://lonylony0801.dtiblog.com/ IP: 112.78.215.85 DATE: 04/21/2013 22:02:40 こんばんは。 ペット後進国ですからねぇ、恥ずかしい国です。

● COMMENT ●

zakiさん
人種による偏見や不当な扱いを人種差別というように、犬種による偏見や不当な扱いを「犬種差別」と命名しようと思います。

おっしゃりたいことは解ります。しかし、外国や国内で該当する犬種による事故が多いから規制の対象になっているのでしょう。大型だというだけで小さな子供は怪我をします。そしてなにより、犬は動物です。人間ではないのです。生まれ持つ性格は消せません。扱いが猛獣並みと言いますが、該当犬種が暴れたら正に猛獣並です。もし自分の犬が人に噛み付いたなら、躊躇なく殺せますか?引き離すのに加減をしたら何の罪もない方が危ないのです。それが飼う方には求められます。だからキチンとした躾、となるのでしょう。マナーの悪い飼い主が公園でリード無しで遊ばせていました。私の子供が飛び掛かられ押さえつけられました。介護に使う犬種です。
私は子供を守るため、躊躇なく犬の腹をつま先で蹴り上げました。思い切り。頭もアゴも下から。何発もです。
酷いと思いますか?
だとすれば子供は?
だから大げさな規制も甘んじて受け入れるべきでしょうね。

危険犬種という検索からこちらに来ました。
少々、嫌なことを書いてしまうかもしれませんがご容赦ください。
まず、ペット後進国ですから云々
そして、恥ずかしい国です。これは笑われますよ。
コメントを書いた方。 まるきり身の周りしか見えていないWW
人種による偏見や不当な扱いを人種差別というように、犬種による偏見や不当な扱いを「犬種差別」と命名しようと思います。
これについてもおかしなことです
人種差別とは人が人を差別するのです。だから問題になるのです。だから何代にも渡って後を引くのです。犬は犬同士で差別はしていないでしょう(たぶん)人間が「区分け」をしているだけです。人間がわかりもしない犬社会に首を突っ込みすぎるのです。この介入し過ぎが飼い主をあらぬ方向に向けるのだと思います。
そして、この危険犬種という区分けに対してのこちらの記事です。
人間は生活をしなければなりません。
しかも安全に、平和に、それが望みですしそれを実現するために国をはじめ、自治体などが日々努力をしているのです。
犬を飼う方(ここで言う危険犬種)は自治体などの決まりがあるならばそれに従うべきだと思います。
生活や経済活動は人間によって動いているのですから。つまり、守るべきは人間(市民・国民・県民)です。守るために危険犬種は強固なオリで飼育しなさい。まったくまっとうな条例であると思うのです。上の方が書いていましたが犬は動物なんです。
当然ながら愛情も湧くでしょう、子供の情操教育にも良いことがあるでしょう。しかし、動物なんです。元は野生なのです。そして人により様々な交配をされ役目に特化した犬種が作り出されたのです。
だから犬は人間の被害に・・という気はサラサラありません。人間が異国の方と結婚をするのと同じですから。
条例や瑣末なペットへの意識を嘆き、国を悪く言う。ペットである犬を飼うことによってここまで人間はなってしまうのかと思い驚きです。
私は危険犬種と言われるような犬を2頭飼っています。オリがあります。2頭で30坪ほどのスペースを与えています。散歩もします。愛情は溢れるほどあります。しかし、ふとした瞬間に2頭の持つ野性を感じる事があります。「これは危険だ」とも感じたことは何度もあります。実際に危険犬種は興奮したり喧嘩になると本当に危険なのです。
躾だけでクリアできるかは判りません。
上の方が子供さんを助けるためにした事は当然だと思うのです。犬を擬人化して動物として扱わない飼い主が多すぎます。もし、狩りをする為に生み出された犬種を家の中で飼い、ドッグランで充分に運動させてもその狩猟犬は満足するでしょうか。代替えの満足かもしれません。山を走り、川を駆け抜け、そして主のために狩りの手伝いをする。これが本来の姿ならば、そうさせないで飼うことが愛情でしょうか?野球をしたいのに、自分が付き合えないからゲームをさせる。それが愛情でしょうか。
そこが理解されずに見た目などで犬を選ぶから可哀そうなことになり、そして犬が持って生まれた物を削いでしまうのです。付き合えないなら、自分に合った犬を飼うべきです。昔は狩猟犬を飼っているお宅に行けば「猟をされるのですか?」という会話が普通でした。それだけ自分の目的に合った犬を犬として飼っていたのです。ペットブームというかペットの擬人化による偏愛が問題なのです。

たろうさん
飼い主さん
個人の楽しみの範囲内で書いているブログですので、人を批判するような内容の書き込みは、ご遠慮ください。
ご自分のお考えはどうか自分のブログで主張してくださるようお願いします。

wonwonさん、横スレ失礼致します。
たろち様
飼い主様。
後進国といい放った飼い主です。
我が家に居る犬は川を渡り、山を駆け回る実猟犬です。
しかし、普段は人間と共に暮らし、人間社会も勉強してもらってます。
けして擬人化してる飼い主でもありませんし、猟犬をペットとして飼ってるつもりもありません。
要は暮らし方だと思いますが・・・
wonwonさん、申し訳ないコメントを入れてすみません。


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2010年8月にドーベルマンJOYを家族に迎えました。JOYは一人娘のAYAにとってはまさに弟のような存在です。JOYと一緒に暮らすことで、家族みんなが楽しく豊かな生活を送ることができると信じています。ブログを通じて、一人でも多くの人と喜びを分かち合いたいと思います。インスタグラムdoberman_joyもやっていますのでよろしくお願いします。

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